Huuuuの柿次郎ブログ

47都道府県を旅してる男のブログ

そろそろ「フックアップ」について語ろうか

フックアッパー…。

いきなりワケのわからん言葉ですみません。これは酒の席で思いついた造語で、実際にあるかどうかは不明。元は「フックアップ」というヒップホップ用語から派生したというか、「フックアップをする人自体をフックアッパーって言えば良いんじゃない?」という安直な発想が下地にある。

 

●そもそもフックアップとは?

careerhack.connpass.com

「若手を引き上げる」といった意味で使われています。例えばEMINEMが当時トラブルに巻き込まれて苦労していた50Centをフックアップし、名前が売れた彼の1stアルバムは全米で800万枚以上の売上を記録。こういった文化がアメリカはもちろん、日本のヒップホップシーンでも度々話題になっています。

「このフックアップ文化は、ヒップホップシーンだけでなく、ビジネスシーンでも頻繁に起こっているのではないか?」

就職や上京といったタイミングで良い先輩や恩師に巡り会い、そこから環境的なチャンスはもちろん、経験則としての使える知識を学ぶ。そういった関係性から「あの人に引き上げられた(=フックアップされた)」と自覚している人も少なくないのではないでしょうか。どの土地で生きるためにも、這い上がるためにも、必ず役立つであろう「フックアップ文化」という価値を再定義していきたいと思います。

2016年6月21日(火)19時〜に、この「フックアップ」を題材にしたトークイベントが開催される。他人事みたいに書いているが、もともとは登壇者の望月さんと飲むたびに盛り上がっていたテーマだった。

「いつかフックアップっていうメディアやろうぜ!」

ほら、酒の力を借りて熱い雰囲気になる現象あるでしょ。ほとんどが形にならないやつ。みんな何度も経験してるやつ。あれだよあれー! あれが形になっちゃったんだわー!

 

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場所を用意してくれたのは、「CAREER HACK」の田中くん。このヒップホップ的な文化をビジネスシーンに置き換えて話せたら面白いなーという。仕事のキャリアをテーマにしたメディアと相性が良かったのもあるのかもしれない。

 

フックアッパーと出会う方法

そもそも、この説明文もイベント用に自分で考えたんだけど、東京の良いところは人間関係の多様性にあって。まず出会いが多い。なんかすげー人が近くにいる。バーで飲んでたら隣に内田裕也みたいな。

そんな環境の中で誠実な人付き合いをしていれば、前述の「フックアッパー」に巡り会うことも珍しくない。

きっかけは先輩、友だち、仕事相手、恩師的な存在など、いろんなパターンが考えられる。ただ、そのチャンスに気づいてモノにできるかどうかはその人次第だろう。

キョンシーみたいに「フックアッパー」って札を額に貼っていたらわかりやすいけど、「あ、これは次に繋がる誘いだ!」と感覚的に気づける嗅覚があるかどうかが大事だと思う。

 

ーーーーー

そんなわけで、このフックアップについて語るイベントに興味がある人は遊びに来てね。クラフトビールとホットドックが用意されているらしい! 

日時:2016年6月21日(火)19時〜21時

場所:「Impact HUB TOKYO」東京都目黒区目黒2-11-3

申し込みページ:http://careerhack.connpass.com/event/31491/

 


あと、7月16日(土)開催のgreenz.jp10周年イベントにも出ます!


 

書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter@kakijiro / Facebookkakijiro916

 

知れば知るほどに知らないことが増える

ジモコロを始めて1年が経った。30歳を過ぎるとベン・ジョンソンのトップスピードと同じソレで時間の経過が早くなる。そんな風に当時30代の先輩はハイボールを喉に流し込みながら語っていた気がするが、ここ1年に関してはその理論は当てはまらなかった。

走り続けているときはあっという間だったものの、いざ歩みを止めて自分の痕跡を振り返ると、「全然あっという間じゃない。むしろ、ようやく1年経ったのか」と真逆の感覚が残っている。

なぜ、時の経過が遅く感じるのか?

行きのドライブは初めての景色だから長く感じ、帰りは一度見た景色だから早く感じる…。よくあるこの例えを拝借すれば、ジモコロというメディアを任されてから、初めての景色ばかりを見るようになったからだろう。

足を踏み入れたことのない土地を巡り、初めての「人」「景色」「食事」に触れて、その土地の風土を身をもって体験する。いわば刺激の連続だ。ただの旅行でもインプットが多いものだが、こちとら取材という大義名分を背負って動いている。

合言葉は「取れ高」。

背中を押すのも「取れ高」。

嗚呼、「取れ高」の神様…。

インプットとアウトプットを強いられるこの関係性は、記憶の定着や人の関係性をより強くする。そして時に人を疲れさせる。

まぁ、良くも悪くもライター・編集者にとって「取れ高」は欠かせない存在である。八百万ライクな日本人にとっては神様と言い換えても語弊はないだろう。

思い起こせば、プチ高所恐怖症にも関わらず、6mの崖から川に飛び込めたのも、パラグライダーで急降下できたのもすべて「取れ高」のおかげ。常に好奇心とワンセットな憎いやつ。たまに殺意を覚えるから、今度酒の勢いで強く言った方がいいのかもしれない。

一方で、ここ1年で大きなことに気づいたことがある。取れ高の神様のご加護の元、これまで考えたこともないような事柄について知識が増え続けているにも関わらず、同時に「知らないこと」が増え続ける摩訶不思議アドベンチャー。

ちょっと、おかしくないかな? 

知れば知るほどに知らないことが増えるってどういうこと?

本屋に入った瞬間、「こんなに本があるのかよ!読みきれるわけねーだろ!」と逆ギレしたことは誰にだってあると思う。多分ソレだ。結局、これまで知らなかったことは知らないままでスルーできていたのに、知っちゃったもんだから「アレもいつか勉強しなきゃ」と知らないことが増える。

つまり、冒頭で述べた時間の経過が遅く感じる要因として「知らないことがどんどん見つかる」→「学ぶために時間を費やす」→「結果、行きのドライブ状態になる」→「時の流れが遅い」となるんじゃないかと思う。

さらに、このコラムを書き始めてから1時間以上経過しているから、単純に自分がバカなんじゃないかと身震いしてる。今日感じたことはすべて「バカ」の一言で解決できるのかもしれない。困ったなぁ…。頭は良くないけど、バカだったのかぁ…。

 

男4人の長野旅行を動画アプリで記録し続けたら「最強の思い出」になった

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どうも、柿次郎です。この写真バンドみたいじゃないですか?

普段、台東区の「三ノ輪」という地味な土地に住んでるんですけど、そこで仲良くなった男4人で長野旅行にいってきました。いやー、過去10回以上は長野を訪れてるんですが、今回は過去最高の体験でしたね。前提として…

 

・GWの混雑を避けて新幹線移動

・1泊目、2泊目の宿泊先だけ決める

・後は現地の情報収集と勘で行先を考える

・とにかく人と会いまくる

 

こんな感じで「決めすぎない旅」を目指しました。というのも、取材旅行ばかり行ってると、たまに完全プライベート旅行を挟まないと気が狂いそうになるんです。目的のない旅行。ただ楽しさに身を任せる。気を使わない男4人というパーティ構成もちょうどいいんですよね。NOT 撮れ高!!

 

ちなみに一緒に行ったのは…

 

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中屋くん。27歳。フリーのデザイナー。

 

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藤井ちゃん。31歳。エッチなフィギュアとか使ってる会社で働いてる。

 

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いっしー。30歳。かっこいいゲストハウスを運営してる。

 

 

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柿次郎。33歳。最年長で今回の旅の企画者。

 

思いつきで1〜2秒の動画を連続記録できるiPhoneアプリ「Queing Cam」を使ってみたんですが、これが異常の楽しいし、静止画の写真以上の情報量で“最強の思い出”と化すので、記事最後の動画もご覧ください。この動画だけで十分なレベル。

 

住み開きの空間「シンカイ」

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1日目にお世話になったのが、長野県の善光寺近くにある住み開きの空間「シンカイ金物店」。なんなのここ?って感じなんですが、店名通り元々は金物店だった建物を借りて、DIYでかっこいい空間に仕上げた「ただの家」です。カフェでもない、ゲストハウスでもない、「ただの家」にも関わらず、色んな人が集まるコミュニティスペースになっていました。いやー、最高だったな〜!!

 

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家主の小林隆史さん。カメラを向けると女豹のポーズをとる。

 

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最高のおもてなしをしてくれて夜中まで飲んでた。

 

ベルトのオーダーができる「OND WORK SHOP」

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全国的にも珍しい皮ベルトのカスタムオーダーができるお店「OND WORK SHOP」。店長の木村真也さんはシンカイで一緒に飲んだんですが、「ダメな酔っぱらいだ!」と思っていたら、めちゃめちゃこだわりのあるかっこいい仕事をしてました。いずれジモコロで取材したいなーと。

 

 

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とりあえず握手しときました。

 

野尻湖のゲストハウス「LAMP」

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2日目は野尻湖のゲストハウス「LAMP」へ。何度も泊まってるんですが、久しぶりに来てみたらよりパワーアップしていて、ご飯がめちゃめちゃ美味い! 途中合流したフリーペーパー「鶴と亀」を作ってる小林くんの姿も。ここからは小林くんの車に乗り込んで移動していました。

 

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支配人の堀田くんも元気そうで何より!みんな泊まりに行ってね!

 

www.sundayplanning.com

 

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小林くんの写真、最高すぎるだろ…!

 

 

小布施の桜並木&最強ジェラート

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ずっと来たかった小布施の桜並木。千曲川沿いでめちゃめちゃ気持ちの良い場所なんですよ。葉桜のタイミングになってしまったけど、これはこれで良い〜!

 

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アー写みたいな写真も撮ってもらいました。

 

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この栗入りジェラートが最強に美味かった。歴代アイス食べ記録の堂々1位に輝きました。小布施のどこかにある!教えたくないレベル!

 

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小布施のキーマン・大宮くんとも偶然遭遇! エンカウント率高いなぁ。なんだかんだで去年11月に出会ってから5回ぐらい会ってる気がする。

 

穴場すぎる大自然体験「雷滝」

f:id:kakijiro:20160504003446j:plain小林くんが「なんか滝のウラ側に行けるスポットがあるみたいなんですよね」とポツリと呟いたので、「よっしゃ、そこに行こう!」と勘で行ってみたら…

 

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わあああああああああああ!

 

 

雷滝のスローモーション

 

とんでもない水量の滝が爆音を鳴らしてました。なんだよ、これ。穴場にもほどがある。

 

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マジでオススメです。画像検索したらとんでもないことになってるので冬の雷滝にも行きたい。

雷滝からの流れで「七味温泉」が極楽すぎる

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「エメラルドグリーンのすごい七味温泉があるんですよ!」という情報を聞いていたんですが、何と雷滝から10分ぐらいの距離に偶然ありました。旅の運がすごい。

 

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ご覧の通りの大自然に囲まれた温泉で、硫黄成分が超強い泉質! 風呂の底は鉄分が黒く固まってヌルヌルしているほど。その成分は敢えて洗い落とさずにいると肌がつるつるになるそうです。

 

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いっしーの顔がすべてを物語っています。よっ!日本一の温泉顔!! 

 

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お邪魔したのは「恵の湯」。マジでいいよ。

 

ローカルグルメ!須坂のとら食堂

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長野在住の小林くんが大好きだという須坂の「とら食堂」へ。モツ煮込み定食が絶品なんですが、とんかつ定食や餃子定食など、何食っても美味いです。

 

その結果・・・

 

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旅の疲れもあいまってこんな状態に。いやー、美味かったなぁ。

 

https://www.instagram.com/p/BE40AMDPusg/

三ノ輪周辺在住者で長野旅行に行ってたんだけど、長野の須崎にあるディープな定食屋で飯食ってたらテレビで三ノ輪特集が始まった。こんな土地の逆転現象ある⁈ 引き寄せられてる‼︎

こんな珍事もありました。三ノ輪きっかけで長野旅行してたら、旅先で三ノ輪のグルメ番組が始まるって不思議体験すぎる。

 

 

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とら食堂を後にして、長野駅方面へ。

 

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少し時間があったのでスタート地点のシンカイへ。

 

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創業1833年「松葉屋家具」というイケてる老舗家具屋さんに立ち寄ってみたり、

 

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小林くんもいっしーもお世話になってる「チャンネルブックス」という本屋に顔を出したり、

 

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WORLDTRECK DINER & GUESTHOUSE Pise.」という内装がヤバすぎるゲストハウスのサンボさんにご挨拶したりなど、最後まで「人」と「場所」を巡る旅で最高でした。今度ここに泊まるぞ〜!

 

締めは記憶の定着がすごい旅動画

 

最後は冒頭で触れた「Queuing Cam」というiPhoneアプリで3日間撮影し続けた動画をよかったらご覧ください。中屋くんに編集してもらいました。

 

QueuingCam

QueuingCam

  • Looped Picture Company
  • 写真/ビデオ
  • ¥240

 

割と雑に撮っても雰囲気が出るんですけど、「移動シーンをこまめに入れる」「団体芸でコミカルに動く」「人や動物を入れる」など、ポイントを抑えるとより楽しい仕上がりになると思います。あとは恥ずかしがらないことですね。旅のお供にぜひ使ってみてください〜。ではでは、ただの個人旅行レポートでした。さようなら。

 

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書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916