フックアッパー…。
いきなりワケのわからん言葉ですみません。これは酒の席で思いついた造語で、実際にあるかどうかは不明。元は「フックアップ」というヒップホップ用語から派生したというか、「フックアップをする人自体をフックアッパーって言えば良いんじゃない?」という安直な発想が下地にある。
●そもそもフックアップとは?
「若手を引き上げる」といった意味で使われています。例えばEMINEMが当時トラブルに巻き込まれて苦労していた50Centをフックアップし、名前が売れた彼の1stアルバムは全米で800万枚以上の売上を記録。こういった文化がアメリカはもちろん、日本のヒップホップシーンでも度々話題になっています。
「このフックアップ文化は、ヒップホップシーンだけでなく、ビジネスシーンでも頻繁に起こっているのではないか?」
就職や上京といったタイミングで良い先輩や恩師に巡り会い、そこから環境的なチャンスはもちろん、経験則としての使える知識を学ぶ。そういった関係性から「あの人に引き上げられた(=フックアップされた)」と自覚している人も少なくないのではないでしょうか。どの土地で生きるためにも、這い上がるためにも、必ず役立つであろう「フックアップ文化」という価値を再定義していきたいと思います。
2016年6月21日(火)19時〜に、この「フックアップ」を題材にしたトークイベントが開催される。他人事みたいに書いているが、もともとは登壇者の望月さんと飲むたびに盛り上がっていたテーマだった。
「いつかフックアップっていうメディアやろうぜ!」
ほら、酒の力を借りて熱い雰囲気になる現象あるでしょ。ほとんどが形にならないやつ。みんな何度も経験してるやつ。あれだよあれー! あれが形になっちゃったんだわー!
場所を用意してくれたのは、「CAREER HACK」の田中くん。このヒップホップ的な文化をビジネスシーンに置き換えて話せたら面白いなーという。仕事のキャリアをテーマにしたメディアと相性が良かったのもあるのかもしれない。
フックアッパーと出会う方法
そもそも、この説明文もイベント用に自分で考えたんだけど、東京の良いところは人間関係の多様性にあって。まず出会いが多い。なんかすげー人が近くにいる。バーで飲んでたら隣に内田裕也みたいな。
そんな環境の中で誠実な人付き合いをしていれば、前述の「フックアッパー」に巡り会うことも珍しくない。
きっかけは先輩、友だち、仕事相手、恩師的な存在など、いろんなパターンが考えられる。ただ、そのチャンスに気づいてモノにできるかどうかはその人次第だろう。
キョンシーみたいに「フックアッパー」って札を額に貼っていたらわかりやすいけど、「あ、これは次に繋がる誘いだ!」と感覚的に気づける嗅覚があるかどうかが大事だと思う。
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そんなわけで、このフックアップについて語るイベントに興味がある人は遊びに来てね。クラフトビールとホットドックが用意されているらしい!
日時:2016年6月21日(火)19時〜21時
場所:「Impact HUB TOKYO」東京都目黒区目黒2-11-3
申し込みページ:http://careerhack.connpass.com/event/31491/
あと、7月16日(土)開催のgreenz.jp10周年イベントにも出ます!
書いた人:徳谷 柿次郎
ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916