Huuuuの柿次郎ブログ

47都道府県を旅してる男のブログ

イボが伸びてる、そんな気がする

毎日風呂に入る。銭湯や温泉も大好きだ。そのとき必ず自分の裸を脳が認識し、人間に備わった天然の光学センサーが身体をチェックする。

ここ2年でいえば、極端に筋肉が衰えて、一回りぐらい小さくなった。幽閉された男の風体。まぁ、そのあたりは諦めと溜息を同時に飲み込んで、「いつかジムに通うぞ」の脳内再生で一発解決だろう。

そんな日々のチェックから抜け落ちた事実に気づいてしまった。

胴体にあるイボが伸びてる、そんな気がする。

ヘソの近くに1つ、そして腰の左側に1つ。確かに34歳の年月をこのイボとともに暮らしてきた自覚はあるが…めちゃめちゃイボが伸びてる、そんな気がする。

特に腰のイボは一度カミソリで根本半分を切ったことがあり、肉体と離縁しかけた存在だ。出戻り後、肉体とのネゴシエーションが功を奏したのか、より密接な関係を築いている。すなわち、一度離れた分だけイボが伸びてる、そんな気がする。

気がするどころか、完全に伸びてる。なんだ、これ。まるで身体に乳首が増えたような感覚だし、単純に見れば見るほど気持ちが悪い。

思い立って全身をくまなく光学センサーでチェックしてみると、俺の知らないイボがあちこちに存在感を放っていた。多分だけど、以前認識したタイミングよりもイボが伸びてる、そんな気がする。

この記事を読んでしまった運の悪い人たちも、身体をチェックしてみてほしい。きっとこんなところにイボがあったのかと。引っ越し直後に町を散策するような感覚でイボが見つかるはずだ。そして以前から認識しているイボは、きっとあなたの知らないところで伸びてる、そんな気がしてくる。気がする。

もう34歳なんですよ、僕…私…吾輩…

こんにちは、柿次郎です。

そういえば、先日34歳になったんですよね。もう34歳ですよ。ヤバくないですか。プロ野球選手だったら引退していてもおかしくないし、さらにピーク寿命の早いサッカー選手だったらセカンドキャリアで営業マンの年齢じゃないですか。

課長時代の島耕作るろうに剣心斎藤一ドラゴンボールベジータ(人造人間編)。全員34歳って信じられますか。つまり立派な役職に就いて当然。人造人間編のベジータなんて軸がブレすぎて毎回ダサいシャツ着てるんだから。

さらに言えば、いつまで一人称「僕」を続けられるのか問題ね。最近リハビリ感覚の「私」を用いることもあるんですけど、これがまた違和感バリバリ伝説。なんだろうなー、この「私」を堂々と使える自分の遠さ。とにかく遠いんです。輪郭が見えない。いっそ「吾輩」なんて言った方がキャラクターがつきそうなんですけど、たぶん謙遜込みの「僕」DNAが強い時代なんだと思います。

だって僕ら1982年生まれ、昭和57生まれは全員キレる世代ですからね。酒鬼薔薇聖斗、ネオ麦茶、加藤智大…全員タメです。常にマスコミの電波を通じて「君たちはキレる世代である。極力、謙虚さをもってキレないように!」と諭されてきたわけじゃないですか。そりゃ「僕」が馴染む。「僕」が板につく。これからも「僕」は「僕」であるために、「僕」を自己肯定していこうと思います。

 

この一年を振り返ってみて

33歳の一年を振り返ったら「ジモコロ」しかない。いやー、何度もブログに書いてるから、もう言うことないレベルです。全国あちこち行ったし、イベントやセミナーで話させてもらったり、新しい出会いと情報の連続に「うわあああああああああ」と叫び続けた一年だったかなぁ。あと、あれだ、あれ。

思考は拡大し、肉体は衰えた。

リアルな感想はこの一言に尽きます。自分の限界を知り、文化的な足るを知る。30代後半から40代前半にかけて自分がやるべき道筋が、ピカーンと光を放ち続けているような感覚。後はここに勇気汁を振り絞って、衰えた両足を動かして、新たなモビルスーツ感覚で一歩踏み出すだけです。

ガラリと変えたいこととしては、「外に出て稼ぐ」感覚に時間を費やしすぎて、「家で稼ぐ」感覚がズコッと抜け落ちていたなーと。自宅はボロボロ。モノがどこにあるのかわからない。片付かない一角を無視し、タンスの上澄みの服を着込んで、読まない本を買い続ける生活。こんな人生はクソにファブリーズをかけてるようなもんなので、外と家のバランスを考えていきたいなと思っています。自宅、超大事だぞ。

 

●10月3日(月)の告知

schoo.jp

本日、schoo(スクー)のオンライン生中継にコメンテーターとして出演します。IT系のど田舎暮らしって実際どうなの? そこんとこスクー初の地方ロケを敢行し、高知と奄美大島で働く人たちの映像を作っているようです。21時から無料で観れます!

 

●10月5日(火)の告知

rethinkbooks.jp

今週はもう1本。福岡の本屋@Rethink Books」のイベントに登壇します。火曜日から前乗りして福岡2泊3日。直前に台風18号来週のお知らせが飛んできていますが、友人の発酵デザイナー・小倉ヒラクくん、NPO法人ドネルモ代表理事 山内泰さんと共に何かしら話します! 福岡の民、遊びに来てね!

ジモコロの1年目と2年目の話

こんにちは、柿次郎(@kakijiro)です。

今日は思いつきのゆるい考えをまとめてみました。

--1年目のテーマ

とにかく手探りの1年目。国内旅行も限られた回数しか行ったことのないローカル童貞だったため、全国47都道府県をバランスよく取材する必要がありました。
北は札幌から南は沖縄まで。◯◯地方の区切りでは全部まわって、それでも訪れた土地は23県ほど。地域の課題やまちづくりの文脈を少しずつ理解し、同時に民俗学的な視点で土地を切り取ることが向いてる(=興味がある)ことにも気付きました。
とんでもない世界に足を踏み入れてしまったという怖さも感じつつ、自分の物差しを定義する1年だったと思います。死ぬまで時間潰せそう。
 

--2年目でやりたいこと

2016年5月で丸一年が経過。好奇心優先に動いてはいるんですが、「まだ行けていない土地(東北、中国、九州地方が多い)」を巡りつつ、当初から掲げていた「東京も地元である」を意識した記事制作を考えています。
昨日公開した「中目黒の変な旅荘」はその最たる例。評判が良くて安心しました。

2020年のオリンピックに向けて都市の発展/拡大が加速していく中で、昭和的な価値観があっという間に埋もれたり、気づかないまま消失したりするのがすごく勿体ないな、と。気づいたら「平成」という元号すら過去になるかもしれない、時代の転換期を迎えている気がしています。より昭和を掘り起こすのが楽しくなりそう!ワクワク!
というわけで東京×昭和視点で気になっているのは…
  • 三ノ輪在住の利点を生かした「奥浅草」の文化掘り起こし
  • 日本で3番目に古い地下街「浅草地下街」(浅草地下道株式会社が運営してるらしい)
  • ニュー新橋ビルのテナント移り変わり(アジア系店舗の進出がすごい?)
  • 神保町周辺の「カレー」「コーヒー」文化(単純に住みたい)
  • 過酷な労働力として闇に潜りつつある外国人労働者(オリンピックに向けて拡大しそう)
  • ただただ接点がない銀座の飲み文化(昭和視点の富裕層カルチャーの変化)
挙げればキリがないほど興味関心はあるんですが身体はひとつ。近い視点で土地を見ている仲間が増えないと「こりゃ、終わらんな…」という感じですが、焦らず、じっくり、ジモコロ10年を目指して取り組んでいこうと思っています。
探偵ナイトスクープみたいな「ネタ投稿」、とにかくその土地に詳しい人の「寄稿」(記事買い取り×編集)の仕組みを入れつつ、純度の高い情報を循環させる必要があるかもなぁ。
※ジモコロの編集長おすすめ記事をまとめたので暇つぶしにどんぞ