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柿次郎ブログ

どこでも地元メディア「ジモコロ」の編集長として47都道府県を取材してます

ジモコロの1年目と2年目の話

こんにちは、柿次郎(@kakijiro)です。

今日は思いつきのゆるい考えをまとめてみました。

--1年目のテーマ

とにかく手探りの1年目。国内旅行も限られた回数しか行ったことのないローカル童貞だったため、全国47都道府県をバランスよく取材する必要がありました。
北は札幌から南は沖縄まで。◯◯地方の区切りでは全部まわって、それでも訪れた土地は23県ほど。地域の課題やまちづくりの文脈を少しずつ理解し、同時に民俗学的な視点で土地を切り取ることが向いてる(=興味がある)ことにも気付きました。
とんでもない世界に足を踏み入れてしまったという怖さも感じつつ、自分の物差しを定義する1年だったと思います。死ぬまで時間潰せそう。
 

--2年目でやりたいこと

2016年5月で丸一年が経過。好奇心優先に動いてはいるんですが、「まだ行けていない土地(東北、中国、九州地方が多い)」を巡りつつ、当初から掲げていた「東京も地元である」を意識した記事制作を考えています。
昨日公開した「中目黒の変な旅荘」はその最たる例。評判が良くて安心しました。

2020年のオリンピックに向けて都市の発展/拡大が加速していく中で、昭和的な価値観があっという間に埋もれたり、気づかないまま消失したりするのがすごく勿体ないな、と。気づいたら「平成」という元号すら過去になるかもしれない、時代の転換期を迎えている気がしています。より昭和を掘り起こすのが楽しくなりそう!ワクワク!
というわけで東京×昭和視点で気になっているのは…
  • 三ノ輪在住の利点を生かした「奥浅草」の文化掘り起こし
  • 日本で3番目に古い地下街「浅草地下街」(浅草地下道株式会社が運営してるらしい)
  • ニュー新橋ビルのテナント移り変わり(アジア系店舗の進出がすごい?)
  • 神保町周辺の「カレー」「コーヒー」文化(単純に住みたい)
  • 過酷な労働力として闇に潜りつつある外国人労働者(オリンピックに向けて拡大しそう)
  • ただただ接点がない銀座の飲み文化(昭和視点の富裕層カルチャーの変化)
挙げればキリがないほど興味関心はあるんですが身体はひとつ。近い視点で土地を見ている仲間が増えないと「こりゃ、終わらんな…」という感じですが、焦らず、じっくり、ジモコロ10年を目指して取り組んでいこうと思っています。
探偵ナイトスクープみたいな「ネタ投稿」、とにかくその土地に詳しい人の「寄稿」(記事買い取り×編集)の仕組みを入れつつ、純度の高い情報を循環させる必要があるかもなぁ。
※ジモコロの編集長おすすめ記事をまとめたので暇つぶしにどんぞ
 

【WEBメディア】ライター、編集、校正・校閲に求められる「美意識」の話

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【ライター交流会】文章の価値を高める「校正・校閲」作業とは? | Peatix

 

こんにちは、柿次郎(@kakijiro)です。

先日、こんなイベントに参加してきました。WEB媒体のライター・編集者をしていると、なかなか接点が生まれない「校正・校閲」の世界。その理由はWEB媒体の予算の無さ(=体力の無さ)に起因してると僕は思っているんですが、そもそもの理解すら足りないのかもしれません。

 


校正・校閲についてエンタメ要素たっぷりに話してくれたのは、神楽坂にある『鴎来堂』『かもめブックス』の柳下恭平さん。詳しいところはジモコロの記事でも読んでみてください。

一緒に朝まで飲んだり、裸の付き合いをしたり、酔っ払った勢いで自宅に招いたり…とてもお世話になっているお兄さん的な方です。懐に飛び込んでも優しく受け止めてくれる。そこに遠慮なく甘える。こういった距離感で付き合ってもらえている数少ない先輩でもあります。

 

クオリティを上げるために必要な「美意識」

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さて、柳下さんのプロ論的な話は取材含めた日頃のお付き合いでいつも聞かせてもらっているんですが、今回「参加者」という目線でトークを聞いてみて、やけに深く刺さった言葉があります。

 

「美意識」

 

校正・校閲の世界は「作品をおもしろいと感じたら失格」「虫の眼と鳥の眼を使い分けて、客観的に文章をチェックする」といった感じで、ライター編集者とは全然違った視点で文章に向き合っています。同時に正解のない領域でもあり、筆者や読者、時代性の価値観に「慮り続ける」必要がある。その基準を作るのが「美意識」なのかなと、柳下さんの話を聞いていて感じました。言い換えればプロのこだわりでしょうか。

 

「WEB」と「紙」の議論を起こす根本には…

この美意識の物差しを持ってみたら、兼ねてから議論されている「WEBと紙の対立構造」も腑に落ちる気がします。まず僕自身も属しているWEB媒体。職人性のあるライター・編集者の母数が圧倒的に少なく、限られた予算の中でアマチュアが多く参入している土壌です。また、広報・PRやSEOマーケティングの主語が入り混じって、ある意味カオス的な様相を呈しています。まぁ、発展途上な土壌なので仕方がないんですけどね。

この世界に足りないのは、前述の美意識を持った師匠、先輩の存在です。

やっていいこと、わるいこと。子どもでさえしっかり倫理観を教えないと分からない。ある意味、WEB媒体の節操の無さはここに起因してる気がしてなりません。「なにこの記事? ネットの情報かき集めただけじゃねーか」「この部分、ちゃんとウラ取ったのか?」「ここの文章はリズムが悪い。言い回しも平凡で最悪。やり直せ!」といった厳しい意見は、師匠、先輩の美意識の物差しあってこそ。こういう妥協なき世界の中でどこまで踏ん張れるのか。我慢強さ。粘り強さ。職人性を問われる業種だからこそ、美意識の基準が不可欠なのではないでしょうか。

故に紙媒体の美意識からしたら、WEB媒体の低い美意識に苛立ちを覚える。後から「修正できない/修正できる」の特性の違いが、美意識の必然性を大きく分けたのではないか? こんな仮説も考えられます。

 

美意識が生まれる環境に身を置いた経験

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出版社や編集プロダクションは、美意識を伝えるために適した組織といえます。「俺の背中を見て勝手に覚えろ」「何かあったらケツを拭くから思い切ってチャレンジしろ」「いざとなったら喧嘩してOK!」みたいな台詞…新人や後輩なら一度は言われたいもんですよね。僕の肌感では、出版社や編プロにはこの空気感が残っているところが多いと思います。

今回のイベント主催である有限会社ノオト代表の宮脇さん。僕の前職の師匠です。ウンコのカスみたいな未熟者のときに教えてもらったのは、美意識に基づいた考え方と技術だったように思います。当時は期待に応えようと必死でしたが、ここ最近宮脇さんに教えてもらった価値観が土台になっているなと感じるばかりで。それこそ「喧嘩してOK」な姿勢は、宮脇さんが身を持って示してくれていました。

ある打ち合わせの帰り道に「ふざけんなよ!」って言いながらカチカチのコンクリートに蹴りを入れてた姿…おっかなかったなぁ…。足痛そうだし。新人時代のクレーム対応も仕事しながらこっそり聞いていて、返答に筋が通ってなかったら「おい!そこで折れるな!電話代われ!」と怒鳴られたこともありました。今では僕が後輩やインターンに同じようなことをしています。電話の内容って雰囲気で分かるもんですね。

 

美意識はどう育むべきなのか?

WEB上に記事が増え続ける中でどう美意識を育むべきなのか? オウンドメディアブームもやや落ち着きつつありますが、「取材なし!画像引用ばかり!これがキュレーションメディアや!」の風潮は止められないでしょう。クラウドソーシングの台頭も同様です。なんたって便利で効率が良い。その結果、ライター編集者の参入障壁が年々低くなっています。教育できる世代がごそっと抜けているため、内製でイチから育てるのは一般的ではないかもしれません。考えられるのは…

  • ライター、編集、校正・校閲の美意識を企業側に根づかせる
  • WEBメディアの予算をしっかり作れる編集者を増やす
  • 美意識を持った編集者、校正・校閲者をパートナーに迎え入れる
  • WEBと紙の境界線を薄くして、美意識の交流を活発にする
  • Googleがクオリティの低いメディアを淘汰する

このあたりなのかなぁと。もちろん僕自身もまだまだ確固たる美意識を持てているとはいえず、今回の気づきを生かしてより精進しなければいけません。数年単位で解決できる問題ではないと思いますが、30〜40代でWEB/紙媒体をクロスオーバー的に活躍している世代が当事者問題として取り組むべき課題ではないでしょうか。

そうしないと「ライター編集者、50代になったら食えない問題」が周回遅れの疫病みたいに降りかかってきそうで怖いです!  みんなでなんとかしよう!

 

【お知らせ】

突然ですが、ジモコロがフェスデビューします。京都の老舗フェス「ボロフェスタ」のプレイベント「ナノボロフェスタ」。8月28日(日)15時15分〜@京都です。フックアップブラザーズとしてブロガー・望月優大さんと一緒に話します。暇な人ぜひ!

[プレイベント]ナノボロフェスタ
日時 : 2016年8月27日 (土)、28日(日)
OPEN 12:00 / START 12:30
場所 : Livehouse nano & Football Bar ラクボウズ & 喫茶マドラグ [MAP]
チケット:
[前売り]一日券 2000円 / 二日通し券 3600円(共にドリンク代なし)
[当日]一日券 2500円(ドリンクなし)

ナノボロフェスタ | [ボロフェスタ2016 公式ウェブ | BOROFESTA2016 Official Web]

 

書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter@kakijiro / Facebookkakijiro916

 

神崎峰人、田中開、SANABAGUN.…平成生まれの若者が一斉に集うイベント「SPEAKEASY」

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SPEAK EASY 高岩遼 × 呂布 × 田中開 × 神崎峰人 平成生まれのモグリ酒場座談会

 

こんにちは、柿次郎です。明日8月7日(日)15時〜20時@渋谷HARLEMで平成生まれのアーティストやクリエイターが集まったイベント「SPEAKEASY」が開催されます。

 

2016年8月7日、渋谷HARLEMにて平成生まれのヤングガンたちが謀る複合型ストリートカルチャーイベント「SPEAK EASY」が開催される。本イベントタイトルの由来になっている“スピークイージー”とは、禁酒法が施行されていた1920〜30年代のアメリカにおいて、アルコールが密売されていた場所を指す言葉である。

 

今回、「SPEAK EASY」=“平成生まれのモグリ酒場”には音楽、ファッション、スケボー、タトゥー、ジャンクフード、ブックカルチャーのフィールドにおいて、それぞれ自らの信念を貫き独創的な生き様を示している平成世代が一堂に会する。

ライブアクトとして、SANABAGUN.、KANDYTOWN,THE NUGGETS、SWINGERZ、リベラルが、DJとしてオカモトレイジ(OKAMOTO’S)が出演。

さらに渋谷HARLEM内にスケートボードのランプを設置(!)し、1日限りのパークと化した空間でスケーターたちがパフォーマンスを繰り広げる。

 

また、新宿のゴールデン街に今年オープンした“レモンサワー専門店”を掲げるバーであり1000冊を超える蔵書を所有する「The OPEN BOOK」がフード提供と“平成文壇”をテーマにしたブースを展開する。

 

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ちょくちょく仕事をしたり飲んだりしているBUDDHAの神崎峰人くん(写真左)が主催で、オモコロやハイエナズクラブでも活動していた「終わってるボンボン」こと田中開くんも関わっていることもあり、当日は遊びに行こうと思っています。

 

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昔はこんな素朴な見た目だったのに…

 

気づけばリンク先みたいにシャブ中のテニスプレイヤーみたいな見た目になってしまいました。新宿ゴールデン街で「The OPEN BOOK」というお店を始めてすこぶる順調らしいです。失敗して全財産失って欲しかったのに…。

 

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そんな二人が取り組んでいる本イベント。事前プロモーションも気合が入っていて、前売り券は高級感漂いすぎるブラックカード。どれだけコストかけてんだって話なんですけど、神崎くんは尖りオーラが漏れ出ちゃうタイプなので「やるならトコトン」のクリエイター気質なんでしょうね。

 

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わざわざチケットを届けに来てくれて神崎くん。

 

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omocoro.jp

過去にARuFaのお尻を型どった尻バレーボールを作ってもらったり、

 

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ベンチャー展でホリエザウルス

 

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家入ミイラを作ってもらったり、いまではバーグハンバーグバーグにとっても欠かせない存在でもあります。なんでも作れるってすごいな。

 

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で、この日はざっくり談笑していたんですが…。「もっとプロモーションするためにはどうすればいいですか?」(神崎くん)の質問に対して、「イベント告知は難しいよね。個人ブログでよければ宣伝するよ!」と偉そうなこと言ったんですが・・・

 

ほぼチケット完売!

 

その間ブログを書くこともせず、様子を見守っていたのが恥ずかしくなりました。なんなんだ。偉そうなアドバイスしといて。「やべーぞ、これはやべーぞ」!と危機感を抱きながら、前日に宣伝力のないブログをしたためてるわけです。

 

www.youtube.com

 

どんな雰囲気なのかは、この座談会動画がわかりやすいかなと思います。

 

careerhack.en-japan.com

 

最近、フックアップカルチャーがどうこうって偉そうに語っていたのにこの体たらく…。元々這い上がる力を持っている人にはあまり関係ない話なのかなと、ある意味学びがありました。

昭和57年生まれのおじさんとしては、彼ら平成生まれの才能に媚び売っていかないと10年後が怪しいので、昭和生まれのおじさんも今後シリーズ化されるかもしれない「SPEAKEASY」に注目しましょう。

 

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SANABAGUN.、KANDYTOWNは普通にファンなので楽しみです。

 

 

イベント概要

2016年8月7日(日)渋谷HARLEM
15:00~20:00
料金:当日¥3500/1D別¥500
<出演者>
SANABAGUN./KANDYTOWN/THE NUGGETS/SWINGERZ/リベラル/オカモト レイジ(OKAMOTO’S)and more…

<フード>
THE OPEN BOOK 東京都新宿区歌舞伎町1-1-6ゴールデン街五番街

前売りチケット
goo.gl/Ini6yg

 

 

 

企画は「一石五鳥」の想いを込めて設計する - 熊本震災支援イベントを例にして

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ジモコロの企画で「熊本県黒川温泉に自腹のライター100人集めて、情報発信させましょう!」と思いついたのが今年のゴールデンウィーク。イベント自体を実施したのは7月頭で、その時の体験取材を元に情報発信のアウトプットがしっかりとした形になった。短いような長い道のりをほんの少しだけ振り返ろうと思う。

 

嬉しいことを書いてくれた友達のもっちーへのはてなブログアンサー的な感じで。

 

そもそもの全体レポートはこちらをどうぞ!

 

一石五鳥の定義とは?

前提として僕が人を巻き込んだ企画を考えるときに「一石五鳥」を意識する。あわよくば一石五鳥以上。まず自分自身がやりたいことかどうか。ここがモチベーションの火種になる。次に企画を動かすことで誰を巻き込めるのかを想像する。

ここで巻き込みたいのは「仕事に繋がる」といった意識も当然あるが、それ以上に「仕事で繋がった人とどう仲良くなれるのか」がポイント。というのも年を重ねると純粋な友人関係を作りにくくなるからだ。

 

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人の出会いの種類はさまざまだが、往々にして利害関係で初対面の場が生まれることが多いと思う。その壁をぶち壊すための動機が必要になるというか。意識的に仕事の壁を横断したコミュニケーションを実践するようにしている。

だからこそ「この人ともっと話したい!遊びたい!」という素直な欲求を実現することが大切で、仕事という土俵で友達になれる方法を模索する。さらに3年後、5年後の関係性まで想像するとより良い。元々仕事で繋がったのに、そこから友達に発展したら何かが生まれるかもしれないからだ。

 

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さて、この時点で仲良くなりたい人を巻き込めていたら「一石二鳥」の完成。この部分が大きな要素を占めていると言っていいだろう。次にその関係性で「世の中に影響を与えるものを作ろう」と自ずと意識が働くものだ。

WEBサイトにするのか?

記事に落とし込むのか?

リアルイベントを仕掛けるのか? 

大きな枠組みを想定すれば、おのずと必要な企画が見えてくる。共感の高いものでもいいし、純粋におもしろいと思えるものでもいい。バシッとハマった企画に向けて会議や打ち合わせを重ねていく瞬間も楽しい時間のひとつだ。

 

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そう、この過程が仲良くなるための装置になっていることを忘れちゃいけない。むしろ、美味い酒が飲みたいだけのときもある。私利私欲とか利己的な気持ちとか、全部ごちゃ混ぜになってくるのが理想!

 

動機を意識的に積み上げる

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さらに発展させてみよう。ブラッシュアップした企画に対して自信が生まれてくると、仕事の成果に繋がる道筋が見えてくる。

そもそも、仕事の定義も2種類あると思っていて。1つは日本に生きる大人としての社会人としての貢献。もう1つは個人や会社に対する利益的な貢献だ。この2軸を掛け合わせれば、基本的に間違いが起こらない。同時に他人に文句を言われにくい環境を整備できる。

その上で結果を想像すると…「きっと関わった人が幸せになれるはず!」と自己肯定力がドーンと生まれる寸法だ。

 

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さてさて、こうやってダラダラと並べてきた動機の要素を積み重ねてみよう。すると、「あれ? 気づいたら一石五鳥になってない?」と気づくはずだ。「みんなハッピーになるんじゃない?」と。

 

ここで、今回の熊本震災支援イベントに置き換えてみよう。理論的に書いてるように見えて、一部無理やりな積み上げ方をしているのはご容赦いただきたい。

 

  1. 所縁のある熊本のために何かやりたい(=自分の動機)
  2. 前から一緒に何かやろうと言ってくれていた仲間を巻き込もう(=仲良くなる動機)
  3. 社会意義のある共感性の高い企画で世の中に影響を与えられる!(=仕事の動機)
  4. その結果が黒川温泉の人のためになり、ジモコロの実績にも繋がる(=結果の動機)

 

あ、1つ足りない…。

 

今後の活動を持続的にするために

ここで僕が考えた五鳥目…それは「嫁の存在」。いかんせんジモコロを始めてから全国津々浦々、地方出張が異常に増えた。さらに仲間が増えると飲みや遊びが増える。結果、家に帰るのが遅い。土日も家を空けている。もし家にいてもヘラヘラと笑って屁をこいてるだけだ。なんだ俺、ダメなやつじゃないか。

ただ、屁は臭くない。その自信はある。

 

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「新婚にも関わらずこれはヤバい!」

少し危機感を抱いたこともあって、熊本震災支援イベントに嫁を自腹で連れて行くことにした。しかも、現地では主催者ということで良い宿を用意してもらっていて、This is おもてなしの洗礼を受けることができた。

 

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嫁もキャッキャッとはしゃいで大喜びだ。普段の飲み歩いたり、何かと旅に出たりするのも「こういうことね」と思わせる大事すぎるほどの機会にもなる。

 

その結果…

 

  1. 所縁のある熊本のために何かやりたい(=自分の動機)
  2. 前から一緒に何かやろうと言ってくれていた仲間を巻き込もう(=仲良くなる動機)
  3. 社会意義のある共感性の高い企画で世の中に影響を与えられる!(=仕事の動機)

  4. その結果が黒川温泉の人のためになり、ジモコロの実績にも繋がる(=結果の動機)
  5. ついでに家族孝行もできて、夫としての信頼ポイントも大幅UP!(=家族の動機)

 

よっしゃー!!

5つの動機が積み上がって、念願の一石五鳥の大フィーバー状態になったー!!

 

というわけで、何かしら大きな企画を自主的に動かすときは、こんな感じで動機を積み上げていってみるのもアリかなと。飲み会の幹事にしても、イベントの主催にしても、時には「なんで俺ばっかりやらなきゃいけないんだよ!」とストレス負荷がかかることも珍しくない。その負荷を極力減らす…そもそも自分得なことを仕込みまくる脳みそは持っていて損がないと思うんよ!

 

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「大変でしょ?」「いや、大変だけど得するから大丈夫!」と言い張れるこの感じ。次は一石十鳥に挑戦してみよう。とんでもない動機が必要だな…。

 

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しかし、黒川温泉の泉質最高だったなぁ…。

 

熊本震災支援イベントのWEBサイト

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KUROKAWA熊本震災支援イベント 公式WEBサイト

全体の流れ、イベントレポート記事はこのサイトにまとまっています! ぜひ他の記事も読んでみてください。あと、田村くんが作った最高の動画も合わせてどうぞ。

 

vimeo.com

 

 

書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter@kakijiro / Facebookkakijiro916

 

【余韻】伝説のヒップホップイベント復活!「さんピンCAMP20」の感想&出演アーティストMVまとめ

日本語ラップ

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1996年7月に開催された「さんピンCAMP」から20年。伝説として語り継がれるヒップホップイベントが復活しました! 「マジかよ〜!!」と驚いたオジさんヘッズも多いのではないでしょうか。1998年頃から日本語ラップにハマった僕も例外ではありません。気づけば18年…? 大体友だちだった悪いヤツも30代で所帯持ちってこと…? そりゃ、今年で34歳にもなるわ…。

昨年、BUDDHA BRANDのDEV LERGE急逝という悲しいニュースがあって何か大きな動きを感じていたんですが、日本で一番チカラを持っているヘッズことサイバーエージェント藤田社長が仕掛けた「フリースタイルダンジョン」が大成功。それまで日本語ラップに見向きもしなかった層が、ムーブメントを後押ししています。矢先にこの「さんピンCAMP20」の開催ですよ。なんて良いタイミングなんだ。

奇跡的に前日チケット入手に成功し、さっきイベントから帰ってきたばかりなんですが…余韻を生かして出演アーティスト×代表的なMVを並べてまとめたいと思います。 20年分の文脈があって「どんな背景があり」「誰が出演していたのか」よくわからなかった人たちに役立てていただければこれ幸い。感想はスピード重視の雑さですみません。

 

※記事詳細はこちらに移動しました!

nuwton.com

 

 

「ジモコロ熊本復興ツアー」「黒川温泉」に興味を持ったら

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どうも、柿次郎です。7月2日〜3日、いろんな縁が重なって熊本震災支援イベントとして「ジモコロ熊本復興ツアー」を開催しました。TwitterやFacebookでハッシュタグや黒川温泉というキーワードが目に飛び込んで来た人もいるんじゃないかと思います。

 

簡単に言うと、熊本の黒川温泉にライター、編集者、クリエイターを100人集めて、「自腹でお金を落として」「めちゃめちゃ楽しんで」「情報発信しよう」というシンプルな企画です。

 

まさかのトレンドワード入りも。

 

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そこで、少しでも興味を持ったときに役立つ情報を簡易的にまとめてみました。理解を深めるため、参考にしてみてください。ちなみに熊本から戻ってきた直後なので多少雑かもしれません。ご了承ください。

 

まず前提として「黒川温泉」とは?

黒川温泉(くろかわおんせん)は、熊本県阿蘇郡南小国町にある温泉である。阿蘇山の北に位置し、南小国温泉郷の一つを構成する。広義の阿蘇温泉郷に含む場合もある。全国屈指の人気温泉地として知られ、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで、温泉地としては異例の二つ星で掲載された[1]。なお 「黒川温泉」の名称は2006年に地域団体商標として商標登録(地域ブランド)されている。

Wikipediaより引用

 

●きっかけは「KUROKAWA WONDERLAND」

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kurokawawonderland.jp

 

vimeo.com

なにはともあれ、この映像をご覧ください。

 

www.youtube.com

 

careerhack.en-japan.com

 

EXIT FILMの田村くんが元々縁のあった熊本県黒川温泉を舞台にして、クリエイターを集めて、予算ゼロで、自分たちのポートフォリを作ろう!と呼びかけて作られたのが「KUROKAWA WONDERLAND」です。CAREERHACKさんのインタビューを先に読むと分かりやすいかも!

以下、引用です。

― ポートフォリオづくりにしては、自腹での撮影や制作という費用も手間もかけ過ぎな感じがしますけど、そもそものきっかけはどのようなところにあるんでしょうか。


空撮が流行っていますよね、映像の世界において。僕も都内でやったんですけど、人の目が厳しいと言うか「何やってんの」みたいな感じで見られるわけですよ。法整備がされていないので、ここでやって良いとかダメという決まりもない。どこでやっても良いんですけど、何か体裁の悪い部分があって。

でも海外に目を向けると、街中でもバンバン飛ばしてかっこいい映像がたくさん出ている。これは負けたくないなって、いちクリエイターとしても、日本人としても思いました。どっかでできないかなと閃いたのが、黒川だった。黒川って温泉街のつながりが非常に強い地域なんですが、その組合の青年部、これからの黒川温泉郷を担っていく人と親交があったんです。

相談してみたら、組合の長から一気に行政へ連絡がいって、ポンポン話が進んで「やりましょう」と。村ぐるみで本気になってくれて、想定よりも話が大きくなっていくもんですから、こっちも「あれ?これは本気でやんないとマズイやつだ…」ってなりました(笑)。「やっていいですよ」じゃなくて、「やりたい。自分たちでやりたい」という空気になってましたから。


― 黒川としては、温泉郷への誘致は成功してますし、そこまで「やりたい」となる必要はないかと思うんですけど。


確かに入湯手形の例からもわかりますが、村全体の連携が強く、観光地としては成功しています。同時に黒川として別の課題感を持っていて。少子高齢化で担い手がどんどん減ってしまい、自分たちが大切にしていたものが失われつつあると。

温泉や旅館もそうなんですが、林業についても盛んな地域なんですね。とても景観の良い山々があるんですが、野焼きをして整備する人が減ってきて、商売にもならないからと荒れてきてしまっているとか。黒川の伝統みたいなものを守っていく必要性を感じていたそうです。

この映像作品、WEBサイトは海外のいろんなアワードを受賞し、クリエイターだけでなく、黒川温泉の方々の意識も大きく変わったそうです。その流れで2015年11月3日、TOKYO DESIGN WEEK 2015にも出展し、吉原神楽の演舞、 [.que] × 黒川やまなみ太鼓によるコラボレーションライブを実現。約250人の人が集まったらしく、僕も後で「行けば良かった!」と後悔しました。

 

zxcvbnmnbvcxz.com

 

詳しくは野間さんのブログで!

 

●田村くんと飲み友達になる

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そんな大きなプロジェクトを成功させた田村くん。僕が彼と出会ったきっかけは、とあるイベントでした。2015年夏頃かな。僕も知り合いがぜんぜんいない状況で浮いていて、たまたま近くにいた田村くんに話かけたら、同い年だということが分かり意気投合。孤独を埋め合うかのように100人近い人がいる空間で男同士二人話し込んでいた記憶があります。

 

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その後、一度サシ飲みをしてお互いの腹をさらけだし、KUROKAWAのクリエイティブチームの人たちと「何か一緒にやろうよ!」と付き合いが増え始めました。「動画やWEBは作れるけれども、今後はメディアの力が必要なんだよ!」と熱く語る田村くんのパワーにグイグイ惹かれはじめていったのもちょうどこの時期で。人を巻き込むのがうまいし、巻き込むための材料(=きっかけや仕事)を次々に作ってくれる。田村くん、野間さんと一緒にイベント登壇をしたこともありました。

 

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とにかく飲んだ。一緒にロケも行ったし、田村くんの撮影に同行したこともあるし。田村くんの仲間と僕の仲間を集めて酒を飲み交わし、少しずつ具体的な方向性を見出していました。単純に会ってて楽しいし、この輪に惹かれて集まったむさ苦しい男たちがまた良いヤツばかりなんですよ。なんで男だけなのか。30歳過ぎた男が20人集まって居酒屋の宴会場を貸しきったときは、お店のおばちゃんに「あんたたち男だけで大丈夫?」とマジで心配されたぐらいです。

 

●その直後に発生した熊本地震

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そんな男たちの熱が高まっている最中、熊本地震が発生しました。僕自身、母方が熊本に住んでいるため、全然他人事じゃありませんでした。それこそ阪神大震災も大阪時代にやや離れた場所で経験し、東北大震災も同様です。

過去の体験は何か行動に起こせたわけではなかったため、ずっとモヤモヤしてたんですよね。で、今回ジモコロ編集長という肩書きを持って熊本のために何かしたい!と以下の記事が生まれました。

 

www.e-aidem.com

www.e-aidem.com

 

おかげさまで共感してくれる人たちがいて、この取材で僕が思いつきで話した「東京のクリエイター、ライター編集者を100人集めて情報発信しましょう!」が実現したわけです。このあたりの詳細は今後追ってご報告します。

 

●黒川温泉のことをもっと知りたい

greenz.jp

greenz.jpさんでは視点を変えて、黒川温泉観光旅館協同組合・代表理事である北里有紀さんのインタビューが上がっています。なぜ、黒川温泉に人が集まるのか。そのあたりを知りたい人はぜひ読んでみてください。

 

giftstotheearth.com

地震直後の影響についてはこちらの記事でも触れられています。

 

というわけで駆け足な紹介になってしまいましたが、一言では語り尽くせない関係性の上に今回の熊本震災支援イベントは成り立っています。田村くんと出会って約1年。まさかこんな付き合いになるとは思ってもいなかったんですが、彼と出会ってから僕自身の考え方も変わってきました。他人のために生きる。そこに自分の価値や利益をくっつける。この順番が大事なんじゃないかなと。

それこそ、人間一人の影響力はたかがしれていますが、大勢が集まれば強い影響力を持った磁力が生まれるわけです。今回100人が熊本の南小国町に乗り込んだ様子は圧巻で。ちょっとしたカオス状態に陥っていました。とにかくみんな楽しんで、お金を落として、SNSで情報発信をする。こんなシンプルなことはありません。これもひとえに南小国町のおもてなしあってこそ! この熱量や感動は、今後必ず発信していきますので少しお待ちください。

 

togetter.com

ハッシュタグ「#ジモコロ熊本復興ツアー」のTogetterまとめはこちら!(椿原さん制作ありがとうございます!)

 

直後の余韻として

南小国町観光協会のFB投稿もジーンときたので紹介させてください。

事後のアップはしない方針で運営しておりますが、今回限りご了承ください。
ジモコロの編集長、柿次郎さんの呼びかけの元、開催された ‪#ジモコロ熊本復興ツアー‬ 。
100名以上の方々にご参加頂き、受け入れ側の私達も力と勇気を頂きました。
本当にありがとうございます。
心からありがとうございます。
今回、皆様の思いに触れることができ、私達は本当に恵まれていると感じました。
「応援していただける人達がいる」
こんなに励みになることはありません。
7/1に始まった「ふっこう割」や南小国町の支援を頂いて販売させて頂いている「南小国町復興支援プレミアム商品券」、いろんなメディアの方々の支援、そして今回のツアー。
これらがなければ途方に暮れてしまうところでした。
今回のイベントもそうですが、「人が町に来てくれる」ということが私達にとってどれだけ元気を与えてくれるのか?を感じさせられました。
まだまだ避難生活を余儀なくされている方々がいる中で不謹慎に捉えられるかもしれませんが、被災地を旅すること、そして実際に足を運んで得た一次情報を発信して頂くことが私達にとっては一番の支援になります。
私達は元気です。
そして、皆様に元気をお裾分けしたくてウズウズしています。
皆様の旅をどうやって最高のものに出来るのかワクワクしています。
南小国町に遊びに来ていただける事に心から感謝し、精一杯のおもてなしを出来たらと思っておりますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。

 

最後は、[.que]くんの熊本震災チャリティーソング「Hope」で締めさせていただきます。熊本復興、黒川温泉に観光客を呼び戻すための道のりはここからが本番です。頑張るぞ〜!!

 

www.youtube.com

 

iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id1...

2016年4月14日、16日に発生した熊本地震を受けて[.que]が熊本への思いを表現した楽曲。
本楽曲の売り上げは全額寄付されます。

寄付先:日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/

"We need your smile"


▼Message

熊本地震を受けて自分にできることはないかと考えました。
「楽曲を届けること」それが僕のできることです。
プロジェクトKUROKAWA WONDERLANDへの参加を機に熊本の人たちと密に関わることが多くなり、仲間、友人がたくさんできました。
熊本で感じた空気、見た景色、思い出は僕の心に刻み込まれています。
どうかこの楽曲、映像を通じて一人でも多くの人に笑顔が戻ることを祈っています。

[.que] / nao kakimoto
http://que-music.net/

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EXIT FILMとして独立直後に熊本県阿蘇郡南小国町、そして黒川温泉の人々と出会い、その後の4年間ずっと南小国町・黒川と一緒に­歩んできた気がしています。
[.que]くんから話を聞き、居ても立ってもいられずに4年間の中で作ってきた様々な動画を紡ぎ合わせてみました。
この動画にあるような笑顔を少しでも早く彼らが、そして僕らが取り戻せるように、ほんの小さな力にでもなれればと思っています。

Yasuhiro Tamura (EXIT FILM inc.)
http://exitfilm.jp/