Huuuuの柿次郎ブログ

47都道府県を旅してる男のブログ

最近の近況とSOIL&”PIMP”SESSIONS

こんにちは、柿次郎です。ここ二週間で和歌山、長野(御柱祭事前取材)、山梨&長野ツアーとあちこち飛び回っていたこともあり、一瞬で時が過ぎ去りました。

 

●師匠と弟子が行く「和歌山ラーメン」を巡る旅

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元ノオトの社員だった柿次郎と加藤が、ノオト社長の宮脇さん出身の和歌山を旅してきました。師匠と弟子の関係性。謎の「和歌山ラーメン」を軸に2泊3日であちこち行ってきたんですが、いろいろ面白い話を聞くことができました。左側に見える「はやずし」(浅い鯖寿司みたいなやつ)の存在が鍵を握ってる…! 近日、ジモコロで公開予定。まだ一切手をつけてません!!

 

その間にいろいろ思い入れのある記事が公開されたり、イベント登壇の記事が出たりなど、なんか騒がしい感じになっていたので並べておきます。

 

●ジモコロ関連

www.e-aidem.com

島名県奥出雲に伝わる伝説の製鉄技術「たたら製鉄」。映画「もののけ姫」にも登場する奥深過ぎる文化で、ライターの根岸さんと共に1ヶ月半近くずっと作ってました。作り込みはジモコロ史上一番かもしれません。こういう歴史的価値のある情報をウェブに残すことこそ、ジモコロの役目なんじゃないかと思い始めました。

 

jet-set.hatenablog.com

 

このエントリーは「たたら製鉄」取材がきっかけですね。

 

www.e-aidem.com

非常勤ライターの日西愛さんと初めて仕事をしました。こちらも情報量の多さに苦労した記事で、日西さんにもご迷惑をおかけしつつ、二度三度の構成見直しを経て世に出たという。結果、はてなブックマークのホットエントリー入りして「良かったー!」と日西さんと喜びを分かち合いました。

 

●取材、イベントレポート関連

www.lancers.jp

www.lancers.jp

五反田のコワーキングスペース「CONTENZ」で開催したイベントのレポート記事です。

 

www.sensors.jp

www.sensors.jp

SENSORSで「灯台もと暮らし」の鳥井さんと対談しました。2時間ぐらいずっと喋ってていて、かなり楽しかったです。鳥井さんとは最近知り合ったんですが、会う度に話し込んじゃうというか。物事に対する仮説と検証のスピードが早い。そして理路整然とした物言いで切り込んでくれるし、聞き手としても柔らかく受け止めてくれるし、話していてとても気持ち良い人です。

 

inkyodanshi21.com

 

鳥井さんのブログでも取り上げてもらっています。ありがたい!!

 

あと、3月31日(木)に渋谷のクラブ『Hot Buttered Club』(東京都 渋谷区渋谷 3-1-9 B1F)で、東京ピストルの草彅洋平さん、SOIL&"PIMP"SESSIONSの社長と3人で日本語ラップについて語るトークイベントをやります。朝霧JAMのトリを務めたSOIL&"PIMP"SESSIONSのライブパフォーマンスに「うおおお!最高〜!!」と狂喜乱舞した1年半後にこんな機会が生まれるなんて。東京って不思議な街ですね。

詳細こちら→ V.I.P Lounge Vol3

 

 

【熱海三部作まとめ】僕は「熱海」のことを何も知らなかった…

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こんにちは、柿次郎です。

ここ最近、昭和バブル旅行の象徴「熱海」に夢中だったんですが、正直熱海のことをナメてる人が大半ではないでしょうか。いやー、僕もナメまくってたんです。シャッター商店街、寂れた温泉街、股から吹き矢をピュッと出して風船を割るおばさん…これが僕の頭にある熱海の引き出しの全てです。いざ取材をしてみると…

全然間違ってた…!

バブル期を超えた現在の熱海はすげー面白い!

 

詳しくは、ジモコロで作った熱海三部作を読んでみてください。ダイジェストで会話部分も引用してるので、詳細は本記事でどうぞ。

 

●B級スポットとしての面白さ

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f:id:eaidem:20160228191403p:plain「いやー、想像以上におもしろかったね。日本唯一の秘宝館として生き残った意味が分かった。基本的にレトロでチープなんだけど、時代背景的にバカバカしさが上回ってくるというか」

f:id:eaidem:20160307024045p:plain「写真撮影禁止、模写禁止も納得。あと若い女の子がグループで遊びに来てるのが意外だった」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「うんうん。SNS全盛期のこの時代、写真レポートで満足することって往々にしてあるからね。その点で秘宝館は『現地に行かないと何も分からない』し、『行った人は友だちに教えたくなる』設計になっていてすごい」

f:id:eaidem:20160307024045p:plain「ほんとそれ。リアル脱出ゲームみたいに現地での体験を大事にしてるから、ネット上の消費に流されない強さがある」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「何十年も前からこの視点に気づいてるってヤバくない? あと、売店のおばちゃんに聞いたんだけど、運営元が後楽園ホールや東京ドームをやってる株式会社東京ドーム(正確には関連会社の株式会社アタミロープウェイ)らしいよ」

f:id:eaidem:20160307024045p:plain「意外すぎる」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「観光客が絶えないこともあって、いまだに施設のアップデートを繰り返してるとも言ってた。入り口の人魚は最新のモノで、白蛇神社も近々リニューアル予定だとか」

f:id:eaidem:20160307024045p:plain「いつの間にそんな情報仕入れてたのよ」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「恐るべし秘宝館…。熱海を訪れたら絶対行くべきスポットだと思う。ジモコロが自信をもってオススメします!」

f:id:eaidem:20160307024045p:plain「おっさん二人じゃなくて、女の子と行った方が絶対楽しいね」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「間違いない」

 

www.e-aidem.com

 

 

●謎の離島「初島」を組み合わせた歴史の面白さ

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f:id:eaidem:20160228191403p:plain「初島の歴史について取材してるんですけど、お話聞いてもいいですか?」

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「いいよー!」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「元気ですねぇ。この島で生まれ育ったんですか?」

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「そうだよ。初島で生まれ育って77年。戦争もこの島で経験したからねぇ」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「島の生き字引きだ! 早速お聞きしたいんですけど、民家や民宿が密集しているのはなぜなんですか?」

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「ああ〜。二つ理由があってね。小さい島だから海風が強いでしょう? 隣り合わせて民家を建てることで海風を防げるわけ。もちろん家によって影響は変わるんだけどね。島自体も海風を避けるために、海岸沿いに松の木を植えてるのよ〜」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「なるほど! 松の木がやけに多いのはそのためだったんだ」 

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「もう一つはね、そもそも水道やガスがこのあたりまでしか引かれていないのよ。だから密集してるの」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「めちゃめちゃ分かりやすい理由ですね。古くから41戸しか住んではいけない理由も、ライフラインの問題なんでしょうか」

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「そうそう。ここは半農半漁の島なんだけど、耕作地も家を建てる土地も限られているでしょう。水源も少ないし。だから増やそうにも増やせないのよ。といっても島の高齢化が進んでいて、今では住む人も減って30世帯ぐらいしかいなくてね…」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「ここでも過疎化の流れが…。家は長男が継いで、次男、三男は島外へ出るわけですよね。初島に移り住むことって可能なんですか?」

f:id:eaidem:20160304152627p:plainお嫁に来てくれたらいいのよ〜! 私の家でよければ大歓迎よ? あっはっはは〜!」

f:id:eaidem:20160228191403p:plain「深刻そうなのに明るい〜! ここの土地の人は外から来た人に対して、すごく優しいですよね。観光業が中心だからなのかなぁ」

f:id:eaidem:20160304152627p:plain「それはそうよ。島外からお客さんが来てくれないと私たちの生活は成り立たないもの。GWや夏休みシーズンは島内に人が溢れかえっちゃうくらいで。住んでる私たちも楽しいし、お客さんも魅力があるから集まってくれるんじゃないかしらねぇ」

 

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●熱海ハリウッド化を目指す最強のおじさんの面白さ

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f:id:coromonta:20160224141230p:plain「平成24年度から26年度にかけて、60本から110本に増えてます。2年でざっくり2倍のロケが行われていて、入湯税ベースも大体105%くらい順調に成長している。事業を始める前から計算すると単純にロケ地が3倍以上になっているそうで。これ僕の勘なんですけど、もしかして山田さん2人いませんか?」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「いや、いませんから」

f:id:coromonta:20160224141230p:plain「あ、そうですか」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「もちろんロケの大小はありますが、1つの作品や番組で大体平均5日掛かるんですよね。それが110本ということは、ざっくり550日くらい。なので、1日にロケハン2件、合間抜けてロケハン2本やったりとかしてます」

f:id:coromonta:20160224141231p:plain「ロケ事例を見てもかなりバラエティに富んだ番組ラインアップなんですけど、『食いしん坊バンザイ』なんかは6週連続で取り上げてもらったとか」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「最初は熱海ともう1箇所の2箇所で6週放送の予定だったんですよ。それが、私がいろんなお店を紹介していくうちに、向こうのディレクターさんが『熱海で6週分いっちゃいます!』と言ってくださって。その後さらに、『食いしん坊バンザイ』の40周年記念の特番にも出していただきました」

f:id:coromonta:20160224141230p:plain「ちなみに、一度に回してる案件ってどれくらいですか?」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain365日、常に5〜10本くらい抱えてます。1本終わると2〜3本違う企画の話をもらったりして。平成26年度に映画のロケ数が伸びたのは、確実にリピートですね。『ロケ地で困ったら熱海みたいなことになっているらしくて」

f:id:coromonta:20160224141231p:plain「それ、『困ったら熱海』というより『困ったら山田さん』ですよね」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「例えば、『学校のプールを明後日の深夜に使いたい』みたいな無茶振りとか」

f:id:coromonta:20160224141230p:plain「それも実現させるんでしょ?」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「何とかします」

f:id:coromonta:20160224141231p:plain「山田さん、寝てますか?」

f:id:coromonta:20160224141232p:plain「寝てます」

www.e-aidem.com

 

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というわけで雑に引用してみましたが、いざ面白いものを探す目線で熱海と初島をウロウロしていると、「ただ近いだけの温泉宿」「寂れた昭和の観光地」といったこれまでのイメージは払拭されて、バブル期を通った熱海のポテンシャルは2016年になってより一層際立つ存在だと気づくことができます。

B級スポットを楽しむ姿勢はどの土地に行っても必要ですし、海の幸や温泉などクオリティの高いものを都内からすぐの距離で楽しめるのは最高だし、人や歴史に興味を持てば「話を聞く」だけで旅の満足度が上がります。こういった観点を取り入れて、普通の土日に熱海を訪れてみてはいかがでしょうか! 地味に混んでるよ!!

 

書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916

 

 

俺? 珈琲クソ野郎だけど?

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どうも、珈琲クソ野郎です。上質な時間過ごしてる?

約3年ぐらい前に漫画『岳』に影響を受けて、登山とコーヒーを趣味しました。最初はカルディーで挽いた豆を購入し、その後スペシャリティコーヒーとやらの世界に足を踏み入れて、今では全国各地の取材がてらコーヒー豆を買うのが楽しみのひとつです。

 

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お金もかからない良い趣味でしょ? 自宅でも会社でもゴリゴリと豆を挽いて、ハンドドリップで淹れてますし、同僚には「これ見よがしに淹れるな!」と珈琲クソ野郎差別を受けています。あいつらは安い豆をコーヒーメーカーに仕込み、利便性のみを追求してやがる…。おかしい…。

コーヒーという文化は、淹れている時間、手間ひまを楽しむもんなんですよ。

時間をドリップするんすよ!

 

こんなことばっかり言ってるから珈琲クソ野郎扱いされるようです。すみません。一応、表記のこだわりは「珈琲クソ野郎」に対して、単語としては「コーヒー」がバランスいいなーと。どうでもいいですね。

 

●これまで企画編集したコーヒーの記事

そんなコーヒーへの欲求が高まると取材記事を作るようにしていて、ここ1年で3本のコーヒー企画に関わっていました。作りすぎなのかもしれません。

 

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一度自家焙煎も試してみたんですが、これは難しすぎて踏み入れるのを止めました。あれは覚悟と技量が問われる。全国の美味いコーヒーを豆単位でなんとなく楽しむのがちょうどいいです。

●自分好みのコーヒーを見つける 

コーヒーの醍醐味は、自分好みの店舗を見つけることです。どこの豆なのか、深煎りなのか、浅煎りなのか、淹れ方はどうなのか、どんな器具を使っているのか。正直、僕も全体像しか見えていないくらい奥深い世界なんですよね。

あんまり深く考えすぎずに人との出会いや旅の流れで見つけたお店に入って、その店のブレンドやオススメを買うぐらいがちょうどいいというか。

 

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森、道、市場2015 - -森道市場2015-COFFEE,PLEASE

 

これまでで一番印象に残っているのは名古屋のコーヒーユニット「COFFEE, PLEASE」さん。二子玉川ライズで去年開催されていた「ENNICHI at 太陽と星空のサーカス」に出店していて、その場で買った現地ブレンドのコーヒーが異常に美味かった。期間限定かつ、その土地によってブレンド内容を変えるらしくて、二度と飲めない!というプレミア感もあいまっていまだ忘れられません。くううぅぅぅ。

 

インターネット販売に力を入れている「堀口珈琲」もオススメです。初回限定で買える「お試しセット 50g×6種 スペシャルティコーヒー」がお得すぎるので、「ちょっと良い豆を飲み比べしたい!」という人の最適解と言えるかもしれません。

 

●コーヒーを学ぶならこの漫画でOK!

知識面でコーヒー文化を掘り下げたい人は、漫画「僕はコーヒーがのめない」をどうぞ。専門書やコーヒー特集の雑誌を買うよりも、圧倒的に知識と文化の理解が早まります。1巻と2巻読むだけで大体つかめるんじゃないかなーと。

 

僕はコーヒーがのめない 1 (ビッグコミックス)

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僕はコーヒーがのめない 2 (ビッグコミックス)

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僕はコーヒーがのめない 3 (ビッグコミックス)

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  • 作者: 川島良彰(コーヒーハンター),吉城モカ,福田幸江
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/12/28
  • メディア: コミック
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これであなたも珈琲クソ野郎に一歩近づけます!!

 

書いた人:徳谷 柿次郎

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ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916