こんにちは、疲れています。
約2年前から全国あちこちを取材する仕事になってから、月平均4回、年間通して50回以上は地方出張に行く生活を続けている者です。
飛行機、新幹線、長時間の車移動なんでもござれ。一週間に3カ所移動すると盲腸や胃腸炎、中耳炎など、何かしらの菌に蝕まれることもわかってきました。
だって時速300kmで人体が移動したり、高度1万メートルの上空で高速移動したり……たとえ座ってるだけだとしても負荷がかからないわけないと思うんですよ!! まだそんな異次元の世界に人体は進化しきれてないはずだろ!!(興奮)
すみません、取り乱しちゃって…。
そんな生活を続けていると「移動中にグッスリ眠れるかどうか」で仕事のパフォーマンスが変わってくることに気づきました。いかんせん神経質のクソ野郎なのでよほど疲れていないと、スッと眠れることはほぼありません。特に長時間フライトは地獄。眠れる人が羨ましい!!
しかも、枕も何も状態で眠ろうとするとこんな感じじゃないですか?
首は定まらないし、頚椎への負担がエグいし、こんな状態で眠れるわけないでしょ?? 30分この状態で眠って起きたら肩周りバッキバキじゃないですか??
というわけで、今回は出張、旅行移動のベテランとしてオススメの「トラベルピロー」を3つ紹介したいと思います。どうやら世界ではトラベルピロー革命が起きていて、次から次に新製品が発売されているのだとか。何かの参考にしてみてください。
携帯性バツグン!親子トラベルピロー
まずはこちら。インド旅行に向けて東急ハンズで購入したトラベルピローです。自ら空気を入れて膨らますエアー式。いかにもな見た目ですが、ポイントはなんと言っても「子まくら」の存在!
エアー式の枕単品だと、ちょっと首のおさまりが悪くないですか? それは頭を預けるための支点が少ないからで、子まくらを活用すれば安定感がグッと増します。
こんな感じ。首の角度が小さくなるため、負担も少ないはず。ちょっと塩梅を変えたいときは、子まくらだけ首の裏側に挟むのも悪くありません。
なんつっても、空気を抜いたらこのコンパクトサイズ! 「デカい荷物を増やしたくない…」という人にはガチでオススメしています。布地の肌さわりも良好。あと2480円という価格帯はハードルが低いですね。
難点を挙げるとしたらエアー式のため、パンパンに膨らませると窮屈に感じるところ。個人的に熟睡までには至りませんでした。ただ、無いよりは絶対あった方がいい!
快眠度:★★☆☆☆
携帯度:★★★★★
人体工学に基づいた最新設計のトラベルピロー
続いてはオシャレなデザインの「オーストリッチピローGO」です。明らかにさっきのエアー式とはフォルムと質感が違います。
海外プロダクトで過去に「人をダメにする昼寝用の枕」として、日本のネット上でも話題になったメーカーの新製品です。中学校でこれ使って寝てたら退学だろうな。
人間工学に基いて設計されたデザインは、どんな人の首にでもフィットするそうです。先っちょにマグネットがついているので、使用中に外れることはありません。
素材は形状記憶クッション。グッと押し込んでもすぐに戻る。エアー式と違って質感がいいので枕としてのレベルが高い…!
これが使ってみると・・・
ちょうどいいんですよね。
左右どちらに首を預けても、円形のフォルムが守ってくれる。高さもあるため、首に負担がかからない状態で預けられるというか。あと、高品質の素材感のおかげで肌さわりが気持ち良いのもポイント高いです。
無印良品の人間をダメにするクッションのトラベルピロー版といえば伝わりますかね。いいなーこれ! ビール飲んだ後だったから、そのまま意識が落ちるように眠りました。
ただし、ここまで小さくなるとはいえ、コンパクト枕を持ち歩いているようなものなので荷物にはなります! 毎回持っていくかどうか悩むギリギリのライン…。エアー式のトラベルピローとは利点が真逆…。悩ましいところです。
快眠度:★★★★☆
携帯度:★★☆☆☆
インパクト大!首吊り式の最強トラベルピロー(?)
続いてこちらの便座d…って便座じゃなかった。
死んだように眠れる最強トラベルピロー「FaceCradle」です!
すでに荷物になる感がすごいというか…
実際持ち運んだらマジで荷物になります。重いし、デカい。
緑のパーツを押すと、オート便座みたいにパカっと開きます。
便座の隙間に首を入れて眠ったり…
少し開いた状態で首を預けてみたり…
この2つは公式推奨の使い方なんですが、全然よくなかったです。
正直、「ふざけろ!」って心の声が飛び出ました。うーん。首の細い僕でも、この便座の隙間は窮屈なんですよね。素材もカタいので前述のトラベルピローと同じ使い方だとパッとしません。無理がある。
こりゃダメだな…と諦めかけたんですが…
前のテーブルを出して、半開きの状態でセットするじゃないですか。
学校の教室で突っ伏して寝るスタイルとるじゃないですか。
これが、めっちゃ安定感あって最高!!
素材のカタさ、バネの機構が功を奏します。要は首だけでなく上半身の体重を預けるわけなんですけど、半開き状態の「FaceCradle」が見事に受け止めてくれるんですよね。
本来なら腕に負担がかかって手が痺れるところ、パロムとポロムみたいに防いでくれます。
さらに!
本領発揮の機能が!!
こうです。
付属の紐を背もたれに引っ掛けて、
便座に顔を預けるようにして…
こうです。
いやー、これは体験しないと分からないかもしれませんが、めっちゃ楽です。すべてを投げ打って、灰になった矢吹ジョーのように身体を預ける。
マッサージを受けるときって、呼吸用でベッドに穴が空いてるじゃないですか。あの要領です。死んだように眠れるというコピーも納得。「これは寝れる…!特に飛行機でいける…!」と確信を得ました。
ただし、最初に強く伝えましたが、めっちゃ重くてデカいのは事実。リュックにも入りづらいサイズだし、トランクにも場所を取るだろうなーと。携帯性全部を犠牲にして快眠にオールインする気概があれば価値ある製品だといえます。
あと、周りの人が「なにあれwww ぷぎゃあああwww」と確実にザワつくので、そのあたりの胆力も求められるのでご了承ください。
快眠度:★★★★★
携帯度:☆☆☆☆☆
あ、隣の人も愛用してましたね。
流行ってんのかな??
それでは皆さん、おやすみなさい。
書いた人:徳谷 柿次郎
株式会社Huuuu代表取締役。おじさん界代表。ジモコロ編集長として全国47都道府県を取材したり、ローカル領域で編集してます。趣味→ヒップホップ / 温泉 / カレー / コーヒー / 民俗学 / Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916