台東区には昔ながらの銭湯があちこちに点在していて、最近引っ越した「三ノ輪周辺」にしても山ほど銭湯があるんですよ。自宅から徒歩10分圏内に5個ぐらいあるレベル。思春期のニキビみたいな存在感を放つ銭湯の数々、そして近隣住人から吹き込まれる「あの銭湯が良かったよ!」というエピソードに風呂好きの血がゆるく騒いだので、ブログネタの種にしつつ巡ってやろうじゃねーかと思った次第です。
まずは自宅から一番近い「有馬湯」
店舗名:有馬湯
住所:東京都台東区竜泉3-31-2
電話:03-3873-2978
営業時間:14:00~24:00
定休日:水曜
東京メトロ日比谷線から徒歩8分ぐらいでしょうか。いつも帰り際に気になっていた「有馬湯」という公衆浴場。外観は素朴そのもので、靴箱やロッカーなど最低限の設備は揃っています。清掃も手入れが行き届いているのか、昭和最前線な空間ながら“清潔感”はなかなかのお手前。「日本人の平均身長140cmの時代があったのかな?」と思ってしまうほどの洗い場全体の低さも味わい深いものです。
天井がめちゃめちゃ高いので、結構な解放感を味わえます。ここではタオルなんて不要。フルチンで出動じゃ〜い!!
お風呂の入り口には、消費税増税に抗えない銭湯の民による苦渋の決断が貼り出されていました。10円の増税にここまで真摯な言葉を並べるだなんて…すごい粋じゃないの! コンビニに並ぶジュースやお菓子なんて増税に便乗して上げっぱなし。3%増税に対して150円のペットボトルジュースが160円になるってどんな電卓叩いてんだよ。こら!銭湯業界を見習え!!
木桶以外は、超シンプルなストイック銭湯
軽く脱線しましたが、「有馬湯」は超シンプルな銭湯です。青と赤のレバーを押して木桶に良い塩梅のお湯をためて、せっせと身体の垢を洗い落とす。シャワーはテンションが上がる感じの熱さなのでご注意ください。気になるお風呂の温度は42度。5分ほど浸かれば身体はアツアツに仕上がって、江戸っ子に生まれなかった己の半生を軽く振り返ることができます。水風呂はないので木桶にためた真水をかぶって、身体の火照りを冷ましましょう。ちなみに、10回かぶっても冷めませんでした。それでも火照りがおさまらなければ…「有馬湯」自慢の漫画コーナーで涼を取るのがオススメです。この手の漫画コーナーといえば歯抜けの「ゴルゴ13」「こち亀」が定番ですが、店長の趣味なのかなんなのか、「アイアムアヒーロー」「闇金ウシジマくん」「暗殺教室」といった最新の人気漫画を取り揃えています。
また、「ヘルシング」「ドリフターズ」「軍鶏」といった漫画好きが喜ぶ作品も。特筆すべきは、待合所に漫画コーナーがあるのではなく、脱衣所にドーンと置かれている点です。逆に女性側には少女漫画が取り揃えられているのか…?
銭湯と一緒に漫画を楽しみたい人(そんな人いるのか?)には最高の組み合わせなので、銭湯選びの材料にぜひご活用ください。とりあえず読み逃していた「アイアムアヒーロー」の最新刊を読めたのは儲けもんだったなぁ。